陸上大会豆知識
こんばんはGnaです。
今日は、陸上の大会についてお話ししたいと思います。
今回のお話しは大会のスタート時の素朴な疑問についてです。
陸上競技場って1レーンから9レーン(場所によっては8レーン)まであります。
スタートのピストルは、1レーンの端の位置から鳴らしますが陸上競技場のレーンの幅は122cm。1レーンの端から9レーンの端までは約12mです。もしスターターが、1レーンの端か9レーンの端で「バン」という音を出すと、スターター寄りの走者の方が反対側の走者より「バン」という音を早く聞くので、そのぶん有利ではないか、と考えられます。
実際、音は秒速約340mであるので、10m進むのに約0.03秒かかる。スターターから離れている選手のレーンが不利に思えます。
しかし結論を述べると、その心配は無用であり、それは、「バン」という音はスターターから聞こえるのではなく、各レーンから聞こえてくる仕組みになっているからなんです。
スターターが鳴らすスタート音は、電気信号として各レーンのスターティングブロックに内蔵されたスピーカーまで送られる(または、選手の後ろにある信号機から聞こえる)。「バン」という音は、スターティングブロックから出るようになっているのである。
つまり、電気信号が伝わる時間だけを除けば、各選手の条件は全く同じになる。
ちなみに、現在の大会でピストル(電気信号機以外)を使った大会にの記録は参考記録となり、記録も100分の1秒表記ではなく10分の1秒(例11秒55と11秒60)となります。記録も10分の1秒では、公認されません。