陸上豆知識4
こんばんはGnaです。
今日は、知ると今後の陸上の試合の見方が変わるお話ししたいと思います。
前回は、短距離のスタートレーンの決め方についてお話ししました。
今回はスタートの時のルールについてお話しします。
2018年スタートのルールは、まず 国際競技会におけるスターターは、開催する国や地域の言語、 英語またはフランス語で合図しなければならないとなっています。
よく運動会などでは、①位置について、②よーい、③ドン(ピストルの合図)ですね。
2011年第38回全日本中学校陸上競技選手権大会(奈良県 奈良市・ならでんフィールド(奈良市鴻ノ池陸上競技場)では英語でスタートとなっています。
ルールにも『日本陸上競技連盟が主催、 共催する競技会においては、スターターの合図は英語のみとする』と書いてあります。
スタート時の合図についても
(a)400メートルまでの競走(4×200メートルリレー、メドレーリレー、4×400メートルmリレーを含む)において指示は「On your marks( 位置について)」「Set(用意)」の言葉を用いる。
(b)400メートルを超える競走((4×200メートルリレー、メドレーリレー、4×400メートルmリレーを除く)においては「On your marks( 位置について)」の言葉を用いる。そしてすべての競走は通常スターターが上方に向けて構えた信号器の発射音でスタートしなければならないのです。
小学生陸上大会は英語スタートルールではなく現在も日本語によるスタートが行われています。
日本語スタートの時は「よーい」~「ドン(ピストルの合図)」までのタイミングを「約2秒」と定めていたため(過去にこのルールがありました)、スターターは「よーい」をのばしながら発声し、競技者がそれに合わせて、ゆっくりと腰を上げ、スタートするようになっていました。
合図が英語になると「Set」をあまりのばさず、短かめに発声するため、競技者はそれに合わせて短時間で静止すようになります。
さらにスターターは静止が確認できると、ピストルを撃つので、結果的に「Set」~「ドン」までのタイミングがやや短くなります。
しかし、タイミングは必ず短くなるのではなく、静止に時間がかかるレースでは、
長くなる場合があり、タイミングを短く予想してスタートすると、フライング(不正スタート)になってしまいます。
スタートが英語になると難しいですね。
ちなみにフランス語では、A vos marques(アヴォマルク:位置について)、Prêts(プレ:用意)といいます。