陸上豆知識6
こんばんはGnaです。
今日は、知ると今後の陸上の試合の見方が変わるお話ししたいと思います。
今回も前回に引き続きスタートについてお話ししたいと思います。
今回はスタートの合図についてお話しします。
2018年現在、陸上の大会の400メートル以下の距離の種目ではOn your marks(位置について)→Set(用意)→ドン(ピストルの合図)でスタートをします。
かつて陸上の大会では、位置について→用意→ドンでした。
しかし実はになるまでは、位置について→用意→ドンの前は英語のスタート合図が一般的に使われていました。
これに代わるものとして1927(昭和2)年頃に、日本陸上競技連盟が英語のスタートに代わる日本語の合図を一般募集しました。その当選作が「位置について、用意」となったのです。
このスタート合図が正式に使われた大会が第1回日本学生陸上競技対校選手権大会(東京・明治神宮外苑競技場 1928年5月28日)と言われています。
第1回日本学生陸上競技対校選手権大会は、現在の陸上競技のレジェンドが参加し、18種目が開催されました。
織田幹雄さんが110メートルハードル・走幅跳・三段跳の、沖田芳夫さんが砲丸投・ハンマー投・円盤投のそれぞれ3種目優勝を飾り、早稲田大学が総合優勝しました。
織田幹雄さんは第1回~第3回大会の走幅跳・三段跳にて3年連続優勝を飾っています。
明治神宮外苑競技場は、1924(大正13)年に完成し、1957(昭和32年)に取り壊された陸上競技場で、1958(昭和33)年に完成、2015(平成27)年に取り壊された国立競技場の前身にあたる施設です。近代日本における最初の大規模スタジアムでした。
お話をもどしますが、明治から大正にかけては「支度して、用意」や「いいか、ひい(1)、ふう(2)、みい(3)」や「腰を上げて、待て」など様々なスタート合図がありました。
大正時代には「オン・ユア・マーク、ゲット・セット」という現在と同じような英語のスタート合図が使われているときもありました。
今日のお話はここまでにしたいと思います。レジェンドのお話はまた今度にしたいと思いますので今後も楽しみにしてください。よろしければ読者になってくださるとうれしいです。